分析した結果をどう見せるか?

データ分析

データ分析の最終回。
前回までで課題を定義し、原因を特定し、次のアクションも見えてきた。
あなたがただ自分の疑問を解消するための分析ならこれで終わりかもしれない。
しかし大抵の場合、この分析結果を誰かに報告し、合意や承認を得るのではないだろうか?
分析結果を誰かに見せるのなら、見せ方は分析結果よりも重要かもしれない。
最後にそこを見ていこう。

誰に見せる?

同じことを話すにも、経営層に話すのと新人に話すのとでは説明の内容が変わってくる。
資料を作成する前や説明する前に、以下の3つの点を整理しておくとよい。

・相手のポジション
・相手の知識
・相手の知りたいこと、ほしいこと

そして相手に合わせて情報を取捨選択し、表現を変える。
できあがった資料を見て

・相手に伝えたい事がここから伝わるか?
・この結果から相手にどうしてほしいのか?

が端的に表現されているか考えることが重要。

分析結果を見せる場合の注意点

・この結果を見せる意味があるか?
データ分析すると、その過程や根拠を逐一報告したくなるが、
相手はそんな事は興味ないかもしれない。

難しい言葉を使って、返って理解しづらくしていないか?
相手がデータ分析の専門家でなければ「標準偏差」や「変動係数」などの言葉は使わない。
単に「バラつき」と言えば伝わる。

「で、結局俺に何して欲しいの?」と言われないか?  
余計な情報は聞き手のノイズにしかならない
「分析すること」と「伝えること」を切り分けることが大事。

効果的に伝えるために

「それだけが伝わればよい」ポイントを明確にし、そこからスタートする。
根拠は聞かれたら見せればいい。

グラフはタイトルより、そこから読み取って欲しい事実を書く
何のグラフかはよく見ればわかる。
それよりも「伝えたいこと」が確実に伝わるようにする。

分析したことをすべて見せようとしない
分析すると、その過程をぜんぶ伝えようとしてしまいがち。
目的は「メッセージを伝えること」であり、
分析結果はそれを補足するツールでしかない。

伝えたいことをハイライトする
情報を詰め込むと、伝えたいことがわかりにくい。
伝えたいところだけをハイライトし、確実に伝わるように工夫してみる。

最後に分析者が忘れがちな事実

データ分析は過去の事実の延長線上にあるものしか見えない。
まったく新しい物を生み出す事は難しい。

以上でデータ分析の備忘録は終わり。
とても全部は書ききれないけれど、ポイントだけは書けたと思う。
後はこれをどうやって活かすかかな?

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